韓国在住歴8年目。この間、ソウルの風景はがらっと変わったように思います。様々な事情から、昔ながらの名店や韓国の風物詩だった屋台も激減しました。もちろん安全や衛星などお店を利用するお客さんの便宜を図るためと言う理由も理解できないわけではありませんが、韓国ならではの面白いお店が減ってしまい、ちょっと残念に思っていた今日この頃…

お客様の便宜!?そんなものありません!それにも関わらずまたいきたくなってしまう不思議なお店、創業から50年以上、老舗有名店「ヨンナム ソソ モンヌン カルビチプ」に行ってきました。こちら韓国国内のマスコミはもちろん、日本人観光客向けのメディアでも度々紹介されている有名店です。

お店の名の通り、立ち食いだとは知っていましたが、店内に入ってその「無骨な」雰囲気にノックダウンされてしまいました。

店内は、肉を焼く巨大なドラム管が歳月を感じさせるうちっぱなしのコンクリートの床にずらっと並び、換気のためかお店の両サイドに設置されている取り外し可能なドアはオープンと同時に取っ払われ、半野外状態です。

それだけではありません。こちらのお店、売っているのは、お肉、飲み物だけです。ごはんも、汁物も一切メニューにありません。

何故なら同店、持ち込みOKなお店なのです!周りを見渡すと皆さん、レトルトご飯や韓国ノリ、中には自宅からおかずを持参している“ベテラン”たちの姿も。それを見た私たち一行もお店のすぐ裏にあるコンビニでレトルトご飯とキムチを調達し、甘めのタレがよく合う柔らかいお肉と美味しくいただきました。

私は、気温が高めの日にお店を訪れたため、ドア全開だったのにも関わらず、汗を流しながらお肉を食べましたが、最近かなり気温が落ちてきた韓国。今の季節にぴったりな思い出に残ること請け合いです!インパクト大!大満足のお店でした。

연남 서서 먹는 갈비집 (ヨンナム ソソ モンヌン カルビチプ)
営業時間:12:00~ ※肉が無くなり次第閉店
住所:ソウル特別市 麻浦区 老姑山洞 109-69( 서울특별시 마포구 노고산동 109-69 )
電話:02-716-2520