アイドルや俳優・女優さんたちの“ファン”といえば、どういう人たちを想像しますか?

かつて、“ファン”といえば、ドキドキしながらファンレターを書いたり、お目当ての人がテレビや雑誌に出るのを欠かさずチェックしたりというのが王道でした。

しかし現在では、インターネットを通じてお目当ての芸能人の動きがよく見えるようになり、それを辿って、ひょっとしたら会えるかも!?と思えるポイントも多くなりました。出待ちや、空港でのお出迎え、行きつけのお店を知っている等がこれに当たります。

また、芸能人の立場からしても昔とは違い、SNSを通じてタイムリーな事が書けたり、好きなこと、今日いちにちの出来事等を発信できるようになりました。「最近○○が欲しいんだよね」といった、なにげない発言をも逃さないファンたちは、喜んでもらうためにその○○をプレゼントしたりすることもあります。悪意があるわけではなく、ただ素直に欲しいものを書いただけなのに「要求してる」と捉えられてしまうことも多いようで、少々可哀想な気さえします。もちろん、ちゃっかり期待して書いてる人もいるかもしれませんが...

こういう風に、年々、芸能人に対するプレゼントが激化しているのが現状のようです。ひと昔前であれば、ファンレター、ファン同士が力を合わせて折った千羽鶴など、手作りのものが多かったように思いますが、最近よく目立つのは・・・

お目当てのスターが出演する舞台などの会場に巨大ポスターを設置したり、お祝いの花輪は基本。街中のスクリーンや、走るバスの車体に、スターへの「お誕生日おめでとう!」ポスターが貼られているのもよく目にします。これらはものすごい費用がかかるようですが、ファンクラブでお金を集めて実施することが多いそうです。


撮影現場にファンクラブ名義でケータリングカーを送ったりするのもよくある話。

また、ファンクラブで土地を買い、スターの名前やファンクラブの名前を付けた公園(○○の森)を作ったりするのも流行のようです。


スターたちは、こういったファンたちの動きを見て人気を実感し、より頑張ろう!と思えることも多いでしょうが、なにげなく「○○欲しいな」や、「○○が好き」といった言葉さえ言い辛くなるのは悩ましいことです。現にトラブルを避けるため、今後ファンからのプレゼントは受け取らないと断言している人もいるほど。


しかし、どういった形であれスターを想う気持ちこそが「ファン心」。モラルを守って、気持ちよく応援できる社会こそがもっとも望ましい形であると思うのです。