韓国で、正月(ソルラル)と並ぶ大きな名節のひとつである「秋夕(チュソク)」。韓国ではほとんど見られない、“連休”が発生する「公休日」ということで、毎年この頃になると故郷へ向かう人々で公共交通機関に混雑が起きる、いわゆる「民族大移動」が見られます。国内で飛行機や汽車に乗る予定のある人は1年以上も前から予約していたり、当日券を徹夜で並んで購入する姿がニュースで見られ、もちろん、高速道路でも大混雑が予想されます。


旧暦の8月15日を「ハンガウィ」とも呼び“秋の真ん中”とも表現されます。毎年日付が異なりますが、2015年は9月27日がその日にあたります。前後の26、28日を含めた3日間が「秋夕連休」と呼ばれるもので、飲食店などで「秋夕の連休はおやすみします」などと書いている場合はこの3日間を指し、「秋夕当日のみおやすみ」と書いている場合は、9月27日だけが休業日となります。この頃に韓国旅行を計画されている方は、多くのお店がおやすみするので、気を付けてくださいね。この日ばかりは「出前」にも来てもらえないことがほとんどなので、韓国で暮らしている方々は食べ物の買い溜めもしておきたいところです。9月27日は日曜日なので、振り替え休日として29日の火曜日まで連休にしよう!という動きもあるようです。


「秋夕」が近づいてくると、街中でもさまざまな変化が見られます。デパートや、マートなどでは「秋夕のギフトセット」の受付販売が始まっています。日本の、お中元やお歳暮と同じようなイメージです。もちろん、インターネットなどのオンラインショップでも「秋夕」にちなんだイベントが盛んに行われています。この時ばかりは、日頃からお世話になっている方々へ、ちょっぴり高級なギフトを贈りたいものです。


お肉のセットや果物のセット、缶詰のセット、洗剤やシャンプーのセット、韓国ならではの「韓方薬」のセットなど、多彩で、とっても派手なギフトセットが目立つので、ぜひこんな側面からも韓国らしさを感じとってみてほしいです。


ちなみに・・・
「秋夕」のギフトセットで売れ残ったものは、その後バラ売りになって、とても安く販売されたりするので、そこにも注目です!オリーブオイルやキャノーラ油など、1本だけ欲しいって時に、毎年お世話になってます(笑)