気温が上がって会社でもエアコンがフル稼働しだすと目の乾きが気になる方も多いと思います。特にパソコンで細かい数字を追うことの多い方などは長時間パソコンを凝視して無意識にまばたきの回数が少なくなり、ドライアイになってしまいがちです。

目が乾けば市販の目薬をこまめにさしておけば大丈夫だという誤解されている方が多いですが、最近の研究ではドライアイは目を覆う涙が少ないだけの単純な状態ではなく、粘膜の慢性的な異常にまで発展する怖い病気であるとされています。ドライアイの自覚症状がある方はその場しのぎの市販の目薬だけでなく、眼科を受診してみる必要があります。

どのような症状がドライアイかチェック項目を見てみましょう
○目が疲れている
○目が乾いた感じがする
○ものがかすんで見える
○目に不快感がある
○目が痛い
○目が赤い
○目が重たい感じがする
○涙が出る
○目がかゆい
○光をみるとまぶしい
○目がごろごろする
○めやにがでる

●10秒まばたきせずに目を開けていられる
5項目当てはまるものがある人や、最後のチェック項目の10秒まばたきせずに目をあけていられなかった方は要注意です。是非眼科を受診しましょう。

特にパソコンやゲーム機など長時間使わなくても、内科の疾患でもドライアイになることがあるといいます。また、長時間コンタクトレンズを使用する方も要注意です。チェック項目に当てはまらなくても、ちゃんとした眼科で定期的に検診を受けるようにしましょう。これは視力矯正のコンタクトレンズもファッション用のカラーコンタクトレンズなども目にかかる負担は同じです。黒目を大きく見せるカラーコンタクトレンズをしているからといっても彼との旅行中ずっとつけっぱなしということのないように少なくとも寝る前は外して目を休ませてあげましょう。コンタクトレンズの連続使用は目には負担が大きいです。

また、涙の量はストレスがかかると少なくなることがわかっています。不規則な生活や、夜更かしなども体にはストレスになるのでドライアイの原因になる場合もあることがわかっています。

ドライアイは単に目が乾くだけでなく、目の粘膜まで異常をきたしてしまうこともあります。涙の量の異常にとどまらず、涙の質の異常と目の粘膜の異常という状態になることも近年の研究でわかってきました。単に涙が少ないだけではないので、市販薬の目薬では治せないドライアイも多いのが現状です。