「BoA」のキャスティングなど、放送局JTBCのドラマがますます豪華になっています。バラエティだけでなくドラマ界のダークホースの座も堅実につかんでいく勢いです。

12日、JTBC側はキム・ヒョンジュとチュ・サンウクのJTBC新金土ドラマ「ファンタスティック」出演を確定させました。

「ファンタスティック」は余命わずかのドラマ作家と韓流スターの恋を描いたロマンティックコメディです。キム・ヒョンジュとチュ・サンウクの出演が期待を高めており、パク・シヨン、キム・テフン、ジスも出演を検討中です。

またドラマ「今週、妻が浮気します」も華麗なラインナップを見せています。

BoAとイ・ソンギュンが出演を確定させました。フジテレビの同名ドラマが原作で、KBS2TV「オールドミスダイアリー」を演出したキム・ソギュンPDが演出を担当します。

現在放送中のドラマ「魔女宝鑑」の後続ドラマ「青春時代」も、元「KARA」ハン・スンヨン、元「T-ARA」リュ・ファヨン、女優ハン・イェリ、パク・ウンビン、パク・ヘスなど各自の個性が輝く5人の女優が集まり、ヒットが予想されています。

JTBCは「非首脳会談」「冷蔵庫をお願い」などの人気バラエティ番組を輩出し、バラエティ強者に躍り出ました。

JTBCが華麗な出演陣でたくさんの期待を集める中、その期待を満たし、ドラマ王国に登板することができるか注目が集まっていますが、そこには36年前の韓国放送界の不幸な歴史がその背景にあります。

1980年、お馴染みのKBSとMBCとJTBCの前身・TBCは韓国放送局の3強でした。ドラマと言えばTBCと言われていましたが、マスコミを自由に統裁したかった軍事政権はTBCを強制的に国営のKBSに統合、チャンネル「KBS2」にしました。抵抗なんか出来ない時代でした。

その後、時間が流れ、民主化が進み、SBSなどの民放が登場しましたし、TBCは原状復帰のために法的な努力をしましたが、結果的にはTBCの復活は果たせませんでした。

さらに歳月が流れ、「総合編成チャンネル」の法律が実行され、新聞社系列の放送局が設立可能になりました。そこで、系列新聞社の放送局設立を通じて、やっと復活したのがJTBC。

その関係で、「J」は付いていますが、JTBCが36年前の「ドラマ王国TBC」を再び夢見るのは自然かも知れません。