最近、韓国で話題となった映画に「釜山行き」があります。これは、ソウルから釜山へ向かう列車内で、謎のバイラスに感染し、ゾンビとなった人々が次々と乗客を遅い、食いつくされるというストーリーです。その時人間はどんな判断を下すのか、どんな行動に出るのかといった、新感覚災難映画として、注目を集めました。観客動員数も1000万名を突破し、2016年の代表作になったことは間違いありません。

しかし「釜山行き」以外にも、“災難映画”が韓国で見直されていることをご存知でしょうか?

映画「トンネル」は、トンネル崩壊事故に巻き込まれた1人の男性を救出するために奮闘する作品で、


8月17日より公開となった映画「ソウル駅」(アニメーション)も、ソウル駅で謎のバイラスが発生し、人々が逃げまどうといったストーリーの作品です。実は、映画「ソウル駅」で謎のバイラスに感染した者がゾンビとなって、映画「釜山行き」に登場するという、いわば姉妹作のような関連があります。




実際には、ほぼ地震もなく、台風の被害等に遭うことも少ない韓国においては“災難”“災害”についての意識が、日本よりも低いと感じます。

もしも、の時に備えて、“災難映画”に興味を持つ人が増えているのは、よい傾向と言えるでしょう。

韓国の“災難映画”を代表するものには、

2013年公開の「The Flu」
(呼吸器を脅かす感染力の高いバイラスから逃げまどう話)


2009年公開の「Haeundae」
(2004年に起きたインドネシア津波をモチーフにした話)


2012年公開の「Tower」
(超高層複合ビルでの大火災を描いた話)


などがあります。


我々日本人にとっては、災害はとても身近なものです。危機意識は、誰もが持っていて損することはほぼ無いでしょう。韓国ではどんな風に描かれているのか、興味のある方はぜひ、これらの作品を手に取ってみてください。