女優の本仮屋ユイカが25日、都内で6冊目となるに写真集『「私。』(ワニブックス)の発売記念イベントを開催した。今回の撮影は、本人のインスピレーションで行きたいと思った、初めての奄美大島で敢行。デビューから25年を経て、多くの経験を積んだからこそ表現できる、今現在のありのままの姿、いつまで経っても変わらない透明感あふれる凛とした姿、そして常に新しいことにチャレンジし続ける本仮屋の無邪気さや快活な様子まで盛りだくさんな内容を1冊に仕上がっている。

出来上がった写真集を手にした本仮屋は「サイコーです」と笑顔を見せた。ロケ地に奄美大島を選んだ理由を聞かれると「今回、国内で写真集を撮るとなったときに、自分の中で原点回帰した本にしたいという思いがあって、1冊目に出した写真集が伊豆で撮りまして、島で撮りたいと思ったんですよ。日本の美しい、パワフルな景色と一緒に自分を収めてもらいたいという希望があって、いくつか考えた中で、奄美大島の美しい景色が今の私に合いそうとリクエストをさせていただき、奄美大島になりました」と説明した。写真集のテーマについては「なるべく何も飾らず、そのままの自分でいることを心掛けました。タイトルは最初から漢字一文字がいいと思っていて、『私。』以外付けようのないぐらい、本仮屋ユイカが前に出ています」と説明。

お気に入りのカットを選んでもらうと3カットあるそうで、最初に選んだのが下着のカット。「現場で撮影をしていて、チームのみんなが『いい写真撮れたね』と全員が手応えを感じられたショットなので気にいってます」。続けて選んだのが染め物のカット。「物作りがすごく好きと知ってくださった担当の編集の方が、私が目いっぱい楽しんでいる姿は物作りのシーンだということで、組んでくださいました。めちゃくちゃ楽しくて、最高に楽しくて、プライベートでももう1回行きたいくらい大好きな工房さんでした」と力説した。最後に選んだ水着カットについては「サーフィンをし終わった後の顔が、ほとんどお化粧が取れてて、すごく素顔の自分が出たなと。自分の一番幼い部分、ナチュラルな部分が全面に出て、『あぁ、いい顔だな』と思って選びました」とそれぞれ熱い気持ちで紹介してくれた。

女優として活動している本仮屋だが、これまでグラビアの仕事を続けていることについて聞かれると「女優で、しかも30代で写真集を6冊目を出すって言うとみんなに驚かれるんですよ。写真集を作る作業がすごく好きで、普段女優という職業は受け身なんですよ。受けたことをどれだけ返すかが女優だと思うんですよ。写真集は自分で決めることができる。どんな自分を見せたいかとどんな衣裳を着たいかとか。タイトルもそうだし、デザインもそうだし、すべての作業にかかわらせてもらっているので、わたしは大好きなお仕事です」と熱弁した。

今年でデビュー25周年を迎えたが「四半世紀とみんなに言われると、すごく長生きしたんだなという気持ちになります。こんなに長くカメラの前に立ってお仕事をさせてもらえるなんて本当に幸せで、しかも演じる仕事ではなく、こういった自分の顔や体を表現するお仕事をいただけるのは、すごくありがたいことだなと思っています」と語った。今後の目標を尋ねられると「自分の意志をはっきり言える人になりたいと思っています。いつも一番大事なところが言えなかったり、表現しきれないもどかしさを持っているので、今こうやって少し大人になったからこそ、もうイチ段階自分主導で表現できる表現者になりたいと思っています」と目を輝かせた。