スクリーンで活躍しているのにドラマでは見ることが難しい俳優がいます。ファン・ジョンミンはその代表です。

俳優ファン・ジョンミンは今年、映画「ヒマラヤ」「検事外伝」「哭声」「阿修羅」の4つの映画で2190万人を動員し、主演俳優の中で唯一2000万観客を突破した俳優と言われています。

映画界で活躍を見せるファン・ジョンミンですが、ドラマでは簡単に姿を見ることができないことが残念でもあります。2009年に放送されたKBS2TVドラマ「アクシデントカップル」で郵便局末端社員ク・ドンベク役を演じ、純朴な姿が好評だったファン・ジョンミン。彼の最後のドラマ出演作は2012年2月放送のTV朝鮮ドラマ「約束の恋人」です。以降ファン・ジョンミンはドラマに出演していません。

「約束の恋人」は大作の期待が集まっていましたが、総合編成チャネルスタート初期に放送され0%台の低い視聴率により、当初24部作で予定していたのが18部に縮小され終演しました。ファン・ジョンミン、キム・ジョンウンをもってしても視聴率がふるわず屈辱を味わいました。

ファン・ジョンミンは「ドラマは演技が上手い人がやるべきだと思った。」とし「“アクシデントカップル”当時は、一日2時間しか寝られずに演技した。ファン・ジョンミンとしての言葉を使う時間も無く、24時間劇中人物のク・ドンベクのように話し、演技しなければならなかった。」と話し、「台本を覚えればいいだけでなく、ドラマは演技が終わってからも自分の演技に自信が無かった。」と話しました。

あるドラマ関係者は「映画のシステムに慣れた俳優たちは、忙しく進行する上に瞬発力を必要とするドラマでは弱点になったりする。映画で称賛を受けたのにドラマでは演技力を批判されるのはそのせいです。」とし「しかしキム・ヘス、チョ・ジヌンなど映画を主としてきた俳優もtvNドラマ“シグナル”のように事前制作とキム・ウニ作家のような良いスタッフがいれば、十分にキャスティングは可能な状況になる。」と話しました。

ドラマでは事前制作のシステムも進んでいますが、事前制作にも関わらず制作期間や方式は既存ドラマと変わらない場合もあります。このような問題が解決されなければ、ファン・ジョンミンを初めとした映画界のスターをドラマで見る機会が減っていくかもしれません。