家探しや建築で、家相・風水を気にする人は多くいます。実際に、「家相・風水を取り入れた設計でつくられた」ということを最大の特徴とした住宅もあるほどです(埼玉県川口市:賃貸住宅「西山ガーデン」)。
その一方で、ただの占い、迷信だから、そんなものを家づくりの参考にするのはばかげているという人が多いのも家相・風水です。
実際のところ、家づくりにおける家相・風水というものはどんなものなのでしょう。


■環境を意識した「吉」・「凶」
インテリア風水等で「この方角にはこの色を置くとよい」などと聞くとなぜ?と思うこともあるでしょう。
しかしながら立地や家の造りにおいて、家相・風水の「吉」「凶」を当てはめて考えると、常識的にも納得できる理由や根拠があります。
例えば、立地で言うなら道の突き当りや弓なりの道路の出っ張った部分に家を建てるのは、「凶」(車が突っ込んでくるなどの危険が考えられます)、斜面なら、南に向かって低く、北側を背にする場所が「吉」(日当たりがよく、北側の斜面が風を防いでくれます)。庭も狭い庭に池があるのは「凶」(湿気が高くなります)、などなど・・・。
いろいろとありますが、家相・風水は家の周りの環境をふまえて吉凶を出しています。
家を選ぶときは、つい広さや交通の便利さ、賃料やローンの額、そういったものに気を取られがちです。家はそれだけで存在しているのではなく、周りの環境に依存しているものです。家探し・家づくりをする際には、家相や・風水の考え方を当てはめてみて、これから住む土地に住みづらい点・不安な点がないか確認してみてはいかがでしょうか。


家相・風水的に「100%」の家はまずないそうです。人間側の都合に合わせて山や川などがあるわけではないので、例え風水や家相学に配慮した会社でも、「100%」の家をつくるのは難しいことでしょう。
無理をしてあくまで家相・風水にこだわれば、おそらくほかの部分を犠牲にしてしまうことになります。住みたいと思う土地があったら、「凶」の部分もその土地の特徴と捉え、その根拠を調べた上で、どう対処するか、対処できるかを考えることが重要ではないでしょうか。



【参考】家相・風水を取り入れた設計の戸建て賃貸住宅
http://www.prpress.jp/info.php?type=press&id=P0001609


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