普段は一人で台所に立っているお母さん。暑い日も寒い日も、家族においしい料理を食べてもらいたいと、栄養のバランスを考えてメニューを組み立てたり、冷蔵庫に残っている食材のことを考えたり、料理を毎日作り続けるのはなかなか骨の折れるお仕事ですよね。たまには手抜きをしたいと思っても、外食は多くなるほど家計にも響くし…。と、休みたくても休めないのは辛いもの。そこで、ご家族みんなで夕ご飯を料理して楽しむ、お料理イベントデーを作ってみてはいかがでしょうか。

例えば、いつもなら買ってくるものを手作りすると、お子様の食育になるだけでなく、大人も知らなかったことを知ることができて見識が広がりますよ。現代はスーパーに行けば世界各国の食材が四季も関係なく手に入り、ありとあらゆる加工品も揃っている豊かな時代ですが、買うことは簡単なのに作ろうとすると意外と手間がかかったり、単純ではなかったり、形作るのが難しかったり色々なことが経験できるのです。

今回は一つの例として、水餃子をご紹介します。
多くのレシピでは、皮は市販のものを買ってきますが、みんなで作るときはあえて皮から手作りしてみましょう。


・強力粉100g(およそ10枚分、二人分)
・人肌温度のお湯50cc
材料はこれだけです。強力粉に少しずつお湯を注ぎながら、切るようにヘラで混ぜ合わせて、全てのお湯を入れ終わったら手で粉っぽさがなくなるまでこねていきます。それから、まな板などの平面にたっぷりの打ち粉をして、細長く伸ばしていきます。10等分に切り分けたら、打ち粉の上で皮らしくなるようにのし棒で丸く薄く伸ばしていきましょう。ここが意外と、難しいです。丸くならなかったり、厚みが均一じゃなくてもご愛嬌です。


・挽肉(鶏または豚)100g
・ニラ 1/2束
・はくさい、キャベツなど 1/4玉
・ごま油、オイスターソースなど適量
お好みで、ニンニクや小エビ、ホタテ貝柱を入れるとぐっと深みが増します。肉を減らしてその分をキャベツや白菜などの葉物に置き換えても美味しいです。葉物野菜は、細かく刻んだあと片栗粉などをまぶして水分を閉じ込めてから使用します。
全てを練り合わせたら具はOK、皮に包んでいきましょう。
よく焼き餃子にはヒダヒダがついていますが、水餃子なので最低限、口が閉じていれば大丈夫です。不恰好な皮でも包んでしまえば味は一丁前の水餃子になりますから、色んな形の餃子をむしろ楽しんでしまいましょう!
全部包めたら、いよいよ鍋に投入です。

中華だしと塩で下味をつけた湯に、長ネギや白菜などのお好きな具を入れて、沸騰してきたら水餃子を投入します。くっつかないように、一つずつ 静かに沈めてください。

フツフツとお湯が沸いて、水餃子が上の方に浮かんできたら茹で上がりの印。みんなで作ったいろんな餃子を味わってみましょう。
買ってくれば茹でるだけで済むことですが、あえて作ると、皮を丸くするのも薄くするのも包むのも、以外と難しいのです。

お子様には、食事を作るのは時間がかかること、作ることを楽しむと美味しさが増すことなど、小さい頃から体験していって欲しいですね。

ご家族で手を動かして、単純そうに見える料理の奥深いことを知ってもらう、良い機会になります。家族のお休みを利用して、ぜひ試してみてくださいね。



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