ホカホカの白米に納豆とお漬物、温かいお味噌汁が並んだ食卓は、日本の豊かな朝ごはんの象徴とも言える風景ではないでしょうか。納豆は旅館などに泊まると朝食に必ずと言ってもいいほど出てくる、私たちに最も身近なおかずの一つですね。体にいいのはなんとなく知っているけれど、実際のところ何が身体に作用しているのか、実はよく知らない。という方も多いのではないでしょうか。腐っているのではなくて、発酵しているってどういうこと?と、素朴な疑問もよく聞かれますね。

今日は日本の伝統的なおかず、納豆の知識を深めたいと思います。

納豆がいつから食べられているのかは、まだはっきりしていない部分が多いようですが、最古の記録としては平安時代の文献に「納豆」の文字が認められるそうで、少なくとも1000年ほど前から食べられていたことが推測されています。
畑のお肉と呼ばれていることは有名ですが、それは栄養価の高さが理由に挙げられます。大豆ですから食物繊維が豊富なことはもちろん、エネルギー源となるたんぱく質、身体の疲れをとってくれるビタミン、代謝をアップしてくれるミネラルも豊富に含まれ、カルシウムについては牛乳よりも吸収されやすいとまで言われています。全体的な栄養バランスの良い食品なのですね。

また、よく腐っているのではなく、発酵している状態ということを説明されますが、どのように違うのでしょう?簡単に言うならば「発酵」は、納豆に限らずヨーグルトや日本酒やワインなどにも見られる現象ですが、ある食材が持っている糖類が微生物や菌によって分解されて乳酸やアルコールなどの違う食材になることを言います。一方で「腐敗」は、ある食材が細菌などによって分解され、硫化水素やアンモニアなどの毒素や不快なにおいを生じて食べられないものになることを言います。発酵は人にとって有益な食材を生み、腐敗は食べられない状態になることを表しています。全く逆の現象なのですね。ですから納豆は腐敗ではなく、人の身体にとって良い効果をもたらす発酵なのです。

発酵によって生まれる納豆の乳酸菌は、腸内の環境を健やかに保つための強い味方です。ご飯と一緒に食べると、消化を助け、胃腸の調子を整えてくれるそうですよ。

いかがでしたか?昔から食べられてきた納豆は、日本人を支えてきたと言っても過言ではありませんね。健康のために、1日に1パックの納豆を取り入れてみてはいかがでしょうか。


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