独特の風味があり中華料理のイメージが強いゴマ油ですが、実はいくつか種類があることをご存知ですか?ゴマ油は、抽出する方法によって風味にかなり差が出てきます。今回は意外と知られていない、ゴマ油の種類と、その効能についてご紹介します。

・焙煎ゴマ油
一般的によく使われているのはこちらのタイプです。ゴマを焙煎したのち、圧搾して抽出されるゴマ油で、美しい琥珀色~濃い茶色まで、メーカーや品物によって色みに差があります。この色の違いというのは、油を抽出する前のゴマをどのくらい煎ったのか、その焙煎程度によって生じます。色が濃いほどゴマの風味が濃厚になるため、お料理を選んで使うと良いでしょう。マグロなど赤みの魚、豚肉や牛肉など濃い味付けがあう食材に向いています。

・白ゴマ油
焙煎をせず生のままのゴマを圧搾してあぶらを抽出します。通常は焙煎することでゴマ油特有の風味を引き出しますが、それを行わないためほとんど無臭、無色透明です。ですから、ジャンルを選ぶことなく、様々なお料理にお使いいただけます。お菓子などにも用いる事ができて、万能です。

ゴマは約20パーセントがたんぱく質でできており、畑のお肉と呼ばれている大豆の次に含有率が高いのだそうです。また、強い抗酸化作用があると言われているビタミンEやゴマリグナンを多く含んでいることが分かっています。抗酸化作用のある成分を摂取していると、生活習慣病の予防やガン予防をはじめ、コレステロール値や血圧の抑制、免疫力の増強、アンチエイジングなどに効果が期待できます。ゴマリグナンの一種で代表的なセサミンは肝臓の働きを助ける作用があるとされているため、お酒を飲む前にごまを摂取しておくと、二日酔いを予防してくれると言われています。

これだけの効果を持っているゴマ油。他の食用油と比べて、とても酸化しにくい油のひとつなのだそうです。そのため、風味がかわりにくく、劣化に強いのだそう。ですが開栓したら、なるべく冷暗所に置くのがベスト。特に透明な瓶の場合、品質保持のためにアルミホイルを巻いておくとより美味しさが保たれるのだそうです。

焙煎の違い、味の違いを知って、ゴマ油を上手に日々の料理に活かして見てはいかがでしょうか。


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