湯気の上がる真っ白なご飯は美味しいもの。ですが、もう少し身体のことを考えて雑穀米を始めてみたい。玄米って健康に良いというけど、いまいち美味しいと感じない。ダイエットにも良いというけど、なんだか炊くのが面倒くさそう。と、手が出せないでいる方もいらっしゃると思います。

栄養面から考えると、玄米や雑穀米の方が確かに白米よりも優れています。身体に必要なミネラルや食物繊維が豊富なので、美容にもいいですし、便秘になりがちな女性、ダイエットや健康的な生活を志している方にはぜひ試して頂きたい食材のひとつです。そこで今回は美味しく楽しむ雑穀と玄米の食べかたをご紹介いたします。

まずは雑穀米から
スーパーの売り場に行くと、何種類もブレンドされて1回分ずつの小分けになっている便利なパックが売られています。こうしたものを活用すると楽ですが、コストが高くなりがち。まずはお米と一緒に炊けて手の出しやすい価格の雑穀を単品で購入するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
雑穀を炊く時の楽チン度を表すと次のようになります。
1. 簡単→お米と一緒に混ぜるだけで簡単に炊けます
(玄米、黒米、赤米、押麦、丸麦、キヌア、あわ、ひえ、ゴマ)
2. 中級→数十分〜半日程度の浸水が必要です
(小豆、レンズ豆、緑豆、たかきび、はと麦)
3. 難易度高い→一晩程度の浸水が必要です
(大豆、黒豆)

炊き方は簡単。いつもの計量カップで、お米全体量の1割程度を雑穀に替えて自動モードで炊くだけです。雑穀とはいえ、穀物によって風味も食感も色々とありますので、ご自身の好みで何種類か選び、オリジナルブレンドを見つけてみると楽しみが広がりますよ。プチプチとした食感を楽しみながら、よく噛んで味わって下さいね。

玄米の美味しい炊き方
雑穀米から玄米にステップアップ。玄米を美味しく炊くには、やっぱりちょっとだけ手間と時間が必要です。だけどポイントさえ押さえれば、思った以上に食べやすい、玄米の美味しさに気づけるはずです。

玄米はまだ精米する前の状態のお米を言います。表面の層に栄養が凝縮されているのですが、これがなかなか硬いので白米と同じように炊くととても食べにくく、消化にも悪く、逆に体に負担をかけてしまう可能性があります。炊く前に、まずは浸水させることが必要です。夏場なら3時間〜6時間ほど、水温の低い冬場は人肌温度のぬるま湯で5時間〜8時間ほど浸水させておくとよいでしょう。

水分を十分に含ませておくと、硬さが軽減されます。また、炊飯の際にはひとつまみの塩を入れると特有のヌカ臭さが抑えられます。下処理が終わったら、自動モード(専用モードがあれば玄米モードで)炊いて下さい。炊き上がったら下と上をひっくり返すようにひと混ぜして、30分ほど蒸らします。このとき味見をして、少し硬さが残っていると感じたら、100cc〜200ccの熱湯をかけ入れて米と湯をよく馴染ませ、30分ほど蒸らします。見た目がふくふくして、味見をして硬さが感じられなければ完成です。ここまでできれば、驚くほどモチモチで、噛むほどに甘い美味しい玄米が炊き上がります。よ〜く噛んで味わいを楽しんでください。






尚、玄米は外側の殻に近い部分まで食べますので、できるならばオーガニックに近い、なるべく農薬散布の少ない栽培方法のものを選んだほうが安心でしょう。

もっとお手軽に始めるならミスカル
でもやっぱり忙しいし、そんなに色々と時間を避けない、という方にオススメな一番お手軽な方法は、ミスカルです。韓国発の雑穀飲料で、様々な種類の雑穀を炒って粉末状に飲みやすくしたもので、豆乳やミルクに溶かして簡単に摂取することができます。スーパーなどではあまり見かけませんが、インターネットで調べると、色々なブレンドや専用のシェイカーなども販売されています。一食置き換えダイエットでも便利ですよ。

いかがですか?夏に向けて、身体を整えたいとお考えの方はぜひ試してみてくださいね。雑穀米も玄米も、頂く時に大事なのは良く噛むことです!噛んで穀物の甘みを美味しく味わいながら、お食事を楽しんで下さい。


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