「ことなかれ主義」、言葉だけ見れば平和主義で争いを嫌う良い考えのように思えますが、実はこの主義を掲げる人には多くのストレスが溜まっていることがあります。例えば仕事で注意したくてもしにくい相手がいたとしましょう。しかし、ことなかれ主義だからと何も言わないとずっと我慢することになりますよね。

良い考え方に見えて、使いようによってはストレスをため込んでしまうことなかれ主義。しかし、誰もがストレスは抱え込みたくないと思うことでしょう。であれば、一番良いのは争わず、かつ自分のストレスも軽減される方法を試すことです。




まず、自分が何故ストレスを感じているのか、その原因を明確にしてみましょう。わかりやすいよう、仮にそれが部下からの過剰な挨拶だとします。アットホームな職場で毎回過剰に丁寧に挨拶をされると返事をしないわけにもいかず、なんとなく相手と同じ熱量の挨拶の強要をされているように感じているとしましょう。

そして次に、相手と争いを生まない解決策を考えます。この工程が一番難しいのですが、一人で対抗するよりは味方が多い方が良いので、同じ考えを持っている人、実は同じことを思っていたという人を集めましょう。多くても3人くらいで十分です。あまり多すぎると圧で制圧したようになり、相手に不快な思いをさせてしまい争いの種になりかねないからです。




仲間が集まったら、注意をしたい相手、自分、そして仲間が集まる空間を作りましょう。あくまでさりげなくです。そして、相手を褒めるところから始めます。例えば今回の例なら、「いつも挨拶が真面目で素敵ですね。」というように。そしてその後に、「だけどもっと壁をなくして話したいです。フランクに行きませんか?」と笑顔で要望をそれとなく付け足します。

このステップを踏めば、相手は注意されたと感じにくく、かつ複数人から言われたことでそちらの考えの方が良いかもしれないと思い始めます。ここまでくれば成功です。

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