最近、ラノベから派生して異世界転生ものの本が本当に多くなってきましたね。異世界転生ものとは、主人公が現代からファンタジーな世界やゲームの世界へと転生してしまうストーリー展開を言います。これもこれで面白いのですが、あまりに数が多くなってきてしまったため飽きた読者もいることでしょう。ということで、今回は私がおすすめしたい「歴史ファンタジー」というジャンルへいざないます。読書好きな方は是非読んでみてください!

歴史というとお堅い感じ、ファンタジーというお手軽な感じがありませんか?真逆なイメージを持つ2つを併せ持ったストーリーというのはどんな感じなのか、これは読んでもらわなくてはわからない面白さです。まずは歴史ファンタジーが持つ歴史とファンタジー、それぞれの良さを紹介していきます。




歴史ファンタジーをおすすめする理由の1つに、歴史と言ってもまったく堅苦しくないということがあります。もちろんものにもよりますが、歴史好きしか楽しめないような本だと売れ行きは良くありませんよね。そこで、歴史ファンタジーの中の歴史はもっと緩めになっています。ストーリーこそ濃厚ですが、歴史的背景を全く知らなくても問題はありません。

歴史の良いところは、現代に生きる私たちがどこかへ現実逃避したいなと思った時に、過去というちょうど良い場所に身を置けることです。異世界だと明らかに今と違う世界へ旅立てますが、そうではなく今と何らかの関係を持っているところへ飛びたいという要望を叶えてくれるのが歴史ものです。その遠すぎず近すぎない距離感が読書欲をそそります。




ファンタジーというとハリー・ポッターのように魔法の世界を思い浮かべる人も多いですが、歴史ファンタジーの中で感じられるファンタジーはそれとはまた違います。歴史という堅い世界に馴染むよう、そっと忍ばせている感じです。

例えば、昔なので神が信じられており、人々を巻き込む天災はそれが起こしたもので、解決しに行ったら本当に神のようなものに会えたとか、怨霊がいる時代なので術を使う者がいたりとか。

これを本の中で実に巧みに繰り広げているので作者というのはすごいなと舌を巻きます。ファンタジーというと横文字なのもあってどうしてもイメージが違ってしまいますが、読んでみるとそんな軽いものではなく、歴史との相性が抜群であることがわかります。

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