資格試験に挑戦している方へ。
記憶力に自信がなくても、暗記のコツを知っておくと助かります。
「一度見たことや聞いたことを忘れない」といった能力は、脳の使い方が上手だからできることです。

・記憶を忘れる理由
脳が忘れるというメカニズムは、人の生命に関わる記憶を優先する自己防衛の一種です。
「信号は青は進み赤は止まる」といった、守らなければ命に関わるルールは最優先で記憶を保持します。
逆に忘れても命の危機に晒されないようなことは、脳が不要と勝手に判断し忘れるようにできています。

・記憶量の個人差
実は記憶の容量に個人差はあまりありません。
しかし、同じ容量でも中が整頓されていると、必要な時すぐに取り出せますが、
ごちゃごちゃに詰めていると、必要な時に中に何があるのか取り出し辛くなります。




〇資格試験を受けるときの暗記のコツ

・繰り返す
一度会っただけでは忘れてしまいやすい人の名前も、毎日顔を見るとどうでしょうか?
脳が「何度も覚えようとするのは生命維持に必要な情報だから」と錯覚し、自然と覚えるようになります。
一度だけでは忘れてしまう内容は、繰り返すことで覚えられるようになるかもしれません。

・書く
文書を覚えるときは目で読む暗記だけでなく、ノートや雑紙でもいいので書き写すのが効果的。
時間はかかりますが、手の刺激が脳に伝わり記憶が残りやすくなります。
特に覚えたい部分は、太字にしたり色を付けたり下線を引いて強調するのがおすすめです。




・メモリーツリー作成
メモリーツリー(樹形図)は、数学の確率計算に用いられる図形の一つでもあり、記憶の整頓をする時にも役に立ちます。

記憶したい最重要事項を最初に書いて、そのキーワードを徐々に細かく関連付けて書いていきます。
自分で作るのが効果的ですが、他人の作ったメモリーツリーを参考にしてみるのも良いでしょう。

・声に出して読む
書くことに時間を取れないときは、テキストを黙読するだけでなく声に出す音読がおすすめ。
内容を人に伝えるような面持ちで、一字一句をそのままはっきりと声にすると効果的です。


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