手足の冷えが気になる季節になりました。
ここ数年、「温活」という言葉が世間で話題になっています。

温活とは、文字通りからだを温めて、体調や体質を改善させる活動のことです。冷え性は温活で改善できます。

この記事では、からだを温めることで得られるメリットや、からだが冷えやすい人(冷え性)の特徴を解説していきます。
具体的な温活術も紹介するのでぜひ実践してみてくださいね!


1 手足が冷える。からだが冷えやすい人の特徴とは?





温活を実践する前に、冷え性の原因を理解することが大切です。
ここでは、からだが冷えやすい人の特徴を紹介します。


1-1 筋肉量が少ない
筋肉量の少なさは、冷え性を引き起こす原因のひとつです。
筋肉はからだの熱を生産するのに大きな役割を果たしているため、筋肉が少ない状態は冷え性に直結すると考えられています。
冷え性に悩む女性が多いのも、男女の筋肉量の差が関係しています。


1-2 自律神経の乱れ
自律神経の乱れも冷え性にとって天敵です。
体温を調整する役割を担っている自律神経が乱れることで、血行不良や基礎代謝の低下を引き起こします。
それらの機能不全が冷え性へとつながる原因になります。


1-3 ホルモンバランスの乱れ
自律神経の乱れと同様に、ホルモンバランスの乱れも冷え性の原因です。
ホルモンバランスは多くのストレスを抱えたり、更年期を迎えたりすることで乱れるケースが多くあります。
ほかにも、不摂生や生活リズムが不規則な場合に乱れることがあります。


2 意外と知らない! からだを温めるべき理由





冷え性は、筋肉量や自律神経、ホルモンバランスが影響して起こるということが分かりました。
では、からだを温めることでどのようなメリットが期待できるのでしょうか。温活のメリットを3つ紹介します。


2-1 免疫力が上がる
からだを温めることで免疫力が上がります。
血液中を流れている免疫細胞は低体温になると活動性が低下します。
また、免疫細胞の活動が低下すると感染症に対する抵抗力が衰退し、感染症にかかりやすくなったり、病気の症状が長引いたりするでしょう。

免疫力を上げるポイントは、昼夜問わずからだを温めることです。


2-2 痩せやすいからだになる
2つ目のメリットは、痩せやすいからだを目指せることです。
温活で体温が上昇すると基礎代謝が高くなります。
エネルギー消費量も基礎代謝に比例して増加するため、結果として痩せやすいからだづくりにつながります。


2-3 美容効果が得られる
上記に加えて、からだを温めることで美容効果が得られます。
体温の上昇は、前述の通り内臓機能を動かすために必要な基礎代謝を向上させるほかに、古い細胞が新しい細胞に入れ替わる新陳代謝を高めるのに効果的です。

とくに、肌や髪は新陳代謝の影響を大きく受けます。
新陳代謝を高めることで肌のターンオーバーが整ったり、髪にハリツヤがあらわれたりするなど、美容にいい影響をもたらすのです。


3 自然とぽかぽか。冷え性を改善する温活術





からだを温めることで得られる効果を紹介しました。
では、具体的にどのような温活をすればいいのでしょうか?
ここから効果的な温活術を3つ紹介します。


3-1 体温を上げる食材を摂取する
1つ目は、「体温を上げる食材を摂取」することです。温活に最適な以下の食材を普段の生活に取り入れてみましょう。

・生姜……ショウガオールが血行促進や新陳代謝を活発にする
・卵……筋肉を作るタンパク質を多く含む
・レバー……エネルギー生産に役立つビタミンB1を含む
・みかん……鉄分の吸収を促進し、ビタミンCも豊富
・根菜類……みかんと同様に鉄分の吸収を促進し、ビタミンCも多く含む

そのほかの食材を食べるときも、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンCが多く含まれるものを選ぶことをおすすめします。


3-2 入浴・半身浴をする
温活では「入浴・半身浴」もおすすめです。
温かいお湯に入ることで全身の血管が柔らかくなり、血液が通る道が広がります。

血液が広がりやすくなることで、からだが温まるでしょう。
また、より温活の効果を高めるためには、40度のお湯に15分浸かるとよいといわれています。

ただし、お湯の温度が高すぎたり、長い時間お湯に入ったりすると、熱中症や脱水症状を起こす可能性があるので注意しながら入浴しましょう。
全身で15分浸かるのが体調的に難しいと感じたら、半身浴で部分的にからだを温めるのもおすすめです。


3-3 漢方薬を飲む
ここまでで紹介した温活術はどれもすぐに実践できるものですが、普段自炊をしない方や仕事が忙しい方は、継続して行うことが難しいかもしれません。

そのような方には、手軽に温活の効果が期待できる「漢方薬」がおすすめです。

冷えの原因は、水分代謝の乱れ、血行不良、胃腸の働きの低下、熱を作る機能の低下などと考えられています。
対処するためには、「水分のかたよりを調整して冷えを解消する」「血流をよくして熱を巡らせる」「胃腸の働きをよくして熱を作りだす」「代謝を上げて、熱を作る機能を回復する」といった作用の生薬を含む漢方薬を選びます。

漢方薬は、冷えの原因を根本から改善するため、冷えにくいからだを手に入れられるでしょう。

以下では、冷えの改善が期待できる漢方薬を紹介します。


〈冷えにおすすめの漢方薬〉

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足の冷えや下肢の冷えにおすすめです。
頭痛、月経による下腹部痛や腰痛にも用いられます。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラしやすく、冷えのぼせの症状がある方におすすめです。
更年期の精神症状やホットフラッシュにも用いられます。

・六君子湯(りっくんしとう):手足の冷えが気になる方におすすめです。
食欲不振や胃痛といった症状がある場合にも用いられます。


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4 温活で冷え性を改善しよう!

今回は温活について解説してきました。
からだの冷えは原因を理解し、適切に対処していくことが大切です。食事や入浴で工夫するほか、手軽に試せる漢方を活用してみるのもおすすめします。

「温活」でつらい冷えを改善して、秋冬も健康を維持していきましょう。

<この記事を書いた人>





あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗
お薬最適化薬剤師。認定運動支援薬剤師。
就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。
「生涯健康で楽しく」をスローガンに病気を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
また、「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーにお薬の選び方を広める活動も行っている。
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