女性にとって美肌の大敵は「シミ」。さらに「しわ」なども、顔にできると見た目年齢をぐっと上げてしまいます。
そんな困ったシミやしわ。その原因の80%は、紫外線による「光老化」だと言われています。

光老化は、できてから対策するのではなく、できないように対策するのが基本。では、光老化を防ぐためにブロックすべき紫外線とは?

今回は、美肌の大敵「紫外線」の種類と、近年新たに肌への影響がわかってきた2つの光線についてご紹介します。


◆ブロックすべき紫外線の種類




紫外線には、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類がありますが、そのうちのUV-Cは地上まで届くことはありません。つまり、防ぐべき紫外線は「UV-A」と「UV-B」です。
まずは、「UV-A」と「UV-B」、それぞれの特徴や、肌への影響をおさらいしましょう。

【UV-A】
UV-Aの最大の特徴は「波長が長い」こと。そのため、肌の真皮層にまで達し、奥深くにダメージを与えます。
肌の真皮層には、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンがあり、ここにダメージを与えるUV-Aは、シワやたるみなどを引き起こします。
日焼けなど、すぐに影響が表れるものではないですが、じわじわとダメージを与えて数年後、数十年後の肌の老化をつくるのがUV-Aです。

【UV-B】
UV-Bの特徴は、「パワーが強い」こと。日差しを浴びて肌が赤くなるなど、いわゆる「日焼け」の原因がUV-Bです。
UV-Aと違ってUV-Bが届くのは肌の表皮までですが、メラノサイトにダメージを与えてメラニン色素を増やすため、肌を黒くしたり、色素沈着してシミの原因になったりします。




知らないうちに肌の老化を進行させていくUV-A、強いパワーで急激に肌にダメージを与えるUV-B。美肌を維持するためには、まずこのふたつを防ぐ必要があります。


◆紫外線だけじゃない!さらに気を付けるべき2つの光線
これまで、光老化を防ぐには、紫外線を防ぐことが重要だと言われてきました。しかし近年、新たな光が注目されています。

それが、太陽光線に含まれる可視光線や近赤外線です。

可視光線や近赤外線は、「UV-Aより波長が長い」のが特徴。真皮層よりもさらに奥深くに到達し、ダメージを与えることが分かってきています。
もちろん、真皮を通過する時点ではコラーゲンやエラスチンに影響が。さらに深く、皮下組織や筋膜に入り込んでダメージを与えます。深いシワは、とくに波長が長い近赤外線による影響だと言われています。




最近見かけるようになった「ブルーライトカット効果」のある日焼け止めは、可視光線のひとつであるブルーライトの影響を防ぐためのもの。ただし、スマホなどのブルーライトには、肌に直接影響するほどのパワーはないそうです。
とはいえ、電熱ストーブなどの暖房器具が発する近赤外線は影響があるとも言われているので、冬場、ついストーブの前に居座ってしまう人は注意したほうが良さそうです。

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