化粧水の中でも、「美白」を謳った商品は多いですよね。黄色人種である日本人は白い肌への憧れも強いため、とてもそそられる言葉だと思います。
ただ、巷で売られている美白化粧品の「美白」が何を意味するか、知っている人は少ないのではないでしょうか。

美白化粧水などに配合される美白有効成分。きっとほどんどの人は、「肌を白くする成分」だと思っているはず。でも化粧品の美白成分は、主にメラニンの生成を抑制・輩出し、シミやそばかすを防ぐというのが目的です。

ただ、シミやそばかすができなければ、肌には透明感と明るさが生まれます。肌そのものが白くなるわけではありませんが、結果的に、白くなったような印象を与えることができるというわけです。

今回は、美肌の大敵であるメラニンと戦う「美白成分」について、その効能と役割をご紹介します。




◆ビタミンC誘導体
抗酸化作用が強いことで知られるビタミンC誘導体。美白化粧品にお馴染みの成分で、「シミにはビタミンC」というイメージが定着していますよね。
ビタミンC誘導体は、色素沈着抑制、紅斑抑制作用と、主にシミやそばかすを作らせないために働く成分です。また、コラーゲンの合成を助けてくれるため、肌の老化防止にも役立ちます。


◆アルブチン
アルブチンは、医薬部外品美白有効成分として承認された成分で、色素沈着を防ぐ作用があります。シミの元であるメラニンが合成される過程の初期段階、チロシナーゼの活性を阻害するため、結果的にシミを防ぐことができます。


◆アスタキサンチン
アスタキサンチンといえば、富士フィルムの『アスタリフト』が有名。カロテノイド色素のひとつで、赤い美容成分です。
効能としては、シミを作る一番の原因、紫外線によるメラニン生成抑制、色素沈着抑制作用が認められているほか、抗酸化作用もあるためエイジングケアに人気があります。


◆トラネキサム酸
資生堂の美白ライン『HAKU』にも配合されており、美白成分として知られるトラネキサム酸。医薬部外品美白有効成分に承認されており、薬用化粧品にしか配合が許されていない成分です。
色素沈着抑制作用がある他、内服では肝斑に有用な成分としても使われています。




ご紹介したのは、それぞれアプローチが違っても、主に「色素沈着を防ぐ」作用として働く成分。シミやそばかすを防ぐことで、くすみのない明るい肌に導いてくれます。
化粧水によって配合量や成分の組み合わせに違いがあり、結果的に効果も違ってきます。美白という言葉だけに踊らされることなく、本来の効能と役割を知って選びたいものです。

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